今日は少し、
ドキッとするような話をしようと思います。
もしあなたが今、
自分の知識や経験を活かして、
新しい商品やサービスを作ったとします。
渾身の力作です。
さて、その商品が、
市場で「成功」する確率は、
一体どれくらいだと思いますか?
…
ちょっと考えてみてください。
「うーん、半分くらいは成功してほしいな……50%?」
「いやいや、しっかり準備すれば70%はいけるはず!」
そんな風に思ったかもしれませんね。
実際、私もそう思ってしまいます。
自分の作るものには、謎の自信がありましたから(笑)
新商品が成功する確率は1.7%

でも、ある調査データを見て、
私は愕然としました。
大手調査会社ニールセンの報告によると…
市場に投入された新商品が成功する確率は、
なんと、たったの「1.7%」なんだそうです。
100個新しい商品を作っても、
2個成功するかどうか…という世界。

正直、
気が遠くなるような数字ですよね。
これは何も、
大企業だけの話ではありません。
私たちのような個人事業主や、
小さな会社の世界でも、
肌感覚として正味10%〜15%くらいじゃないかな、
というのが私の見立てです。
だとしても、
10回挑戦して、
1回当たるかどうか。
なぜ私たちは、成功確率を、
高く見積もってしまうのでしょうか?
それは、
私たちの目に見えている世界が、
「成功した事例」ばかりだからです。
メディアで取り上げられるのは、
大ヒットした商品や、
一夜にして有名になった起業家のストーリー。
SNSを開けば、
「月商7桁達成しました!」
「講座が満席になりました!」
という華々しい報告で溢れています。
まるで、
それが「当たり前」かのようです。
でも、
それは全体から見れば、
ほんの数パーセントの、
スポットライトが当たった部分に過ぎません。
私たちは、
その輝かしい光の裏側にある、
98%の、誰にも語られることのない
「失敗の物語」を見ていないのです。
成功例ばかり見えるのは生存者バイアス

これを、認知心理学では
「生存者バイアス」と呼んだりします。
戦争から生還した戦闘機を調査したところ、
翼や胴体に多くの銃弾の跡が残っていた。
そこで、
「じゃあ、翼と胴体を補強しよう!」
と思ってしまうのが生存者バイアス。
本当に重要なのは、
「弾痕の『ない』場所」でした。
なぜなら、
コックピットやエンジンに被弾した戦闘機は、
そもそも基地に帰ってくることすら、
できなかったからです。
つまり、
生き残った者のデータだけを見て判断すると、
本質を見誤ってしまう、ということです。

ビジネスも全く同じ。
成功者の「成功したやり方」だけを真似ても、
なかなかうまくいかないのは、
その裏にある膨大な「失敗のデータ」が、
抜け落ちているからです。
かく言う私も、
それはもう見事な失敗を、
山ほど繰り返してきました(笑)
渾身の力で作り上げた教材が、
3本しか売れなかったり……
「これは絶対にイケる!」と確信した企画が、
誰にも響かず、
そっとお蔵入りになったり……
そのたびに落ち込んで、
「自分には才能がないんじゃないか…」
と、何度も思いました。
成功を目指すのをやめて、失敗図鑑を作る

でも、ある時から、
私は考え方をガラッと変えたんです。
それは、
「成功を目指す」のをやめて、
「失敗図鑑を作る」ことにしたのです。
一つ新しい挑戦をしてみて、
うまくいかなかったら、
「なるほど、このやり方はうまくいかない、と。
よし、図鑑に新しい1ページが加わったぞ」
と、捉えるようにしたんですね。
失敗は、
もはや「終わり」ではなく、
「うまくいかない方法を一つ発見できた」という、
貴重なデータに変わりました。
こう考えると、
不思議と挑戦するのが怖くなくなります。
むしろ、
「どんなデータが取れるだろう?」と、
実験が楽しくなってくるくらいです。
では、どうすれば、
この「失敗図鑑」を効率よく、
そして、心折れずに集めていけるのか?
ポイントは、たった一つ。
「実験のスピードを、とにかく速くすること」です。

最初から100点満点の完璧な商品を、
何か月もかけて作ろうとするから、
失敗した時のダメージが大きくなる。
そうではなくて、
「もしかしたら、こういう切り口に興味がある人がいるかも?」
という小さな仮説を立てたら、
まずはブログ記事やSNSで、
ポンっと投げてみる。
そこで反応が良ければ、
少し詳しくメルマガで書いてみる。
さらに手応えがあれば、
小さなセミナーで話してみる……
こんな風に、
最小限の労力と時間で、
小さな実験を繰り返していくのです。
一つ一つの実験は、
外したって構いません。
なぜなら、
それは「失敗」ではなく、
「こういう球を投げても、お客さんはバットを振ってくれない」
ということが分かった、
貴重な「データ収集」だからです。
この仮説検証のサイクルを、
いかに速く、
いかに数多く回せるか。
これこそが、
成功確率1.7%という厳しい世界で、
着実にゴールにたどり着くための方法だと
私は信じています。
ストックデールの逆説を支柱にする
最後に一つ、私がこの
「失敗図鑑を作り続けるための精神的な支柱」
にしている言葉を紹介して終わりにします。
「ストックデールの逆説」という言葉です。
それは、
「厳しい現実を直視する。
ただし、勝利への確信を失わない」
という考え方です。
「新商品の成功率は、たった1.7%しかない」
これは、
私たちが直視すべき、厳しい現実です。
しかし、
「正しいプロセス(高速での仮説検証)を続ければ、
必ず道は開ける」
これもまた、
私たちが決して失ってはいけない、
現実的な希望です。
根拠のない楽観論でもなく、
すべてを諦める悲観論でもない。
この両方を胸に抱いて、
あなただけの「失敗図鑑」を、
一枚一枚、着実に集めていってほしいなと思います。
壮大な図鑑が完成した時、
あなたのビジネスは、
きっと誰も真似できないくらい、
強固なものになっているはずですから。
失敗を図鑑に変える話を、メールで
小さな実験を速く、数多く回していく。その続きの材料を、不定期でお送りしています。
実際の案件で起きたこと、うまくいかなかったこと、AIを使って分かったこと。ブログには書きにくい、もう少し内側の話です。
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