AIに嘘をつかれた話

夜の机に置かれたノートパソコン

以前、あるクライアントへの
提案書を作っていたときの話です。

競合3社の価格帯を調べる必要があって、
AIに「〇〇業界の平均単価を教えて」と聞いたんですよね。

すると、すごく丁寧に数字付きで返ってきたんです。

「業界平均は月額3.2万円、
大手3社の平均は5.8万円」

みたいな感じで。

そのまま提案書に入れかけたんですが、
なんとなく気になって自分で裏を取ってみたら……

全部デタラメでした(笑)

存在しない調査データを、
さも本物のように出してきたんです。

あれは本当にゾッとしましたね。

目次

AIがつく嘘を、ハルシネーションという

印刷された文字を虫めがねで確かめる

というのも、「AIは嘘をつく」って
知ってる人は知ってる常識みたいなものなんです。

この「AIがつく嘘」のことを
ハルシネーションといいます。

やっぱりAIって、信用できないのかな

で、こういう話をすると
「だからAIは信用できない」ってなる人が多いんですが、
私はちょっと違う方向に考えたんですよね。

「そもそも、なぜAIは嘘をつくのか?」と。

AIが嘘をつく原因は、こちらの聞き方にある

というのも、よく考えてみると、
AIが嘘をつくのって、こっちの聞き方に原因があるんです。

「〇〇の市場規模を教えて」と聞くと、
AIは「答えなきゃ」と思って、
知らなくても何かを返そうとします。

こういう聞き方が、
ハルシネーションの原因になるんですよね。

でもこれ、人間でも同じだと思いませんか?

上司に「来月の売上見込みは?」と聞かれたら、
わからなくても何か答えないといけない空気になる。

で、適当に答える(笑)

わかる、とりあえず何か答えちゃう

それと同じことがAIにも起きるってことです。

大事なのは、聞く「順番」

明かりの灯った上り階段

ただ、今の私はAIでリサーチするとき、
ハルシネーションがほぼゼロの状態で使えています。

「え、どうやって?」と思うかもしれません。

1つは、プロンプトで制御することですが、
もう1つ大事なのは、聞く「順番」なんですよね。

いきなり答えを聞くんじゃなくて、
段階を踏んで対話していく。

そうすると、AIは
ハルシネーションを起こさなくなるんです。

私はこの「聞く順番」を、
リサーチから戦略の組み立て、
コンセプトの仕上げまで、
一連の流れとして体系化しました。

これを使うようになってから、
以前は3日かかっていたリサーチが
半日で終わるようになったんです。

しかも精度は上がっている。

ただ、ここで
「そのプロンプトだけでも教えてよ」
と思った方もいるかもしれません。

気持ちはわかるんですが、
プロンプトだけ知っても
あまり意味がないんですよね。

なぜかというと、
プロンプトそのものを生み出す
「考え方」がわかっていないと、
AIの仕様が変わった瞬間に応用が利かなくなるからです。

なので、ここではひとつだけ。

道具ではなく、一緒に考える相手として使う

道具として使うと嘘が混ざり、一緒に考える相手として段階を踏んで聞くと嘘をつかないことを比べた図

AIを使うとき、
「答えを出してくれる便利な道具」だと思っていると、
ずっとハルシネーションに振り回されます。

逆に、「一緒に考える相手」として
段階的に対話するようにすると、
AIは嘘をつかなくなります。

聞く順番を変えるだけで、答えが変わるのか

この違いだけでも、ぜひ今日から試してみてください。

AIと一緒に考える話を、メールで

AIに嘘をつかせない聞き方は、道具の使い方というより考え方の問題です。その続きの材料を、不定期でお送りしています。

実際の案件で起きたこと、うまくいかなかったこと、AIを使って分かったこと。ブログには書きにくい、もう少し内側の話です。

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