あなたも一度は考えたこと、
ありませんか?
「どうすれば、もっと効率的に成功できるんだろう……」
「失敗しないで、最短ルートを進みたい……」
私も、もちろんあります。
というか、独立したての頃は、
そればっかり考えていました(笑)
書店に行けばビジネス書のコーナーに直行し、
うまくいくノウハウが書いてありそうな
本を立ち読みする。
ネットで「成功」と名のつく記事を読み漁る。
とにかく「正解」が欲しくて、
回り道や失敗を極端に恐れていたんですよね。
でも、です。

もし、その「失敗を避ける」という考え方そのものが、
実は成功から遠ざかる考え方だとしたら……
あなたはどう思いますか?
今日は、成功したいと願う人ほど
陥りがちな「罠」と、そこから抜け出すための、
ちょっと意外なアプローチについてお話ししたいと思います。
…
あるとき、とても面白い脳科学の研究記事を見つけました。
賢いネズミほど多種多様な失敗をしていた

それは、迷路を使ったネズミの実験の話です。
エサにたどり着くための正しいルートを、
ネズミに学習させる、という実験です。
ただ、この研究がユニークだったのは、
「どうやって成功したか」ではなく、
「どうやって失敗したか」を、
ものすごく詳しく分析した点にあります。
そこで、驚愕の事実が分かったんです。
最終的に、最も早く正解ルートを覚えた賢いネズミたち。
彼らは、学習の初期段階で、
他のネズミよりも「たくさん」
そして「多種多様」な失敗をしていた、
という事実です。
(参考:池谷裕二さん(東京大学薬学部教授)のインタビュー「『失敗は成功のもと』は科学的に正しかった!」現代ビジネス、2016年3月24日)
これ、すごくないですか?
私たちはつい、
「失敗=ダメなこと、避けるべきこと」
と考えてしまいます。
でも、脳の学習メカニズムから見ると、
むしろ逆。
質の高い失敗をたくさん経験することこそが、
ゴールへの最短ルートだった、ということです。
この研究から、
私たちはビジネスを加速させるための
3つの重要なヒントを得ることができます。
失敗のレパートリーを増やす

1つ目は、
「失敗のレパートリーを増やす」ということです。
実験では、同じ間違いを繰り返すネズミよりも、
「前回は右に行ったから、今度は左に行ってみよう」
「いや、いっそスタート地点に戻ってみるか?」
みたいに、毎回違う失敗を試すネズミの方が、
最終的な成績が良かったそうです。
これ、私たちのビジネスでも全く同じことが言えます。

例えば、
うまくいかない広告文を、
予算だけ増やして延々と出し続ける……。
これは、同じ壁に何度も頭をぶつけているのと同じ。
「質の悪い失敗」の典型です。
そうではなく、
「キャッチコピーを変えたらどうだろう?」
「ターゲットを少しずらしたら?」
「画像を変えてみたら?」
と、色々な仮説を立てて、
失敗のパターンを増やすこと。
これこそが「賢い失敗」なんですよね。
10回失敗するなら、10種類の失敗をする。
この意識が、成長の角度をガラッと変えます。
考え抜いた末の失敗は宝の山
2つ目は、
「考え抜いた末の失敗は、宝の山」だということ。
実験ではもう一つ面白いことが分かっています。
ろくに考えずに、
「えいやっ!」と適当に進んで間違う
「早とちり」な失敗は、
学習効果が低かったそうです。
逆に、
「うーん、こっちの道はチーズの匂いがする気がする……
よし、行ってみよう!……あ、違った!」
というように、
自分なりに仮説を立てて、
じっくり考えた末の失敗は、
脳に強烈な学びをもたらすことが分かったんです。
私たちの脳は、
「期待」と「結果」のズレ……
専門用語で言うと「誤差」ですが、
この誤差を修正するプロセスで学習していきます。
これを「誤差学習」と言ったりします。
カーナビが、
目的地までのルートを外れた時に、
「ルートを再検索します」と言って、
新しい道を示してくれるのに似ていますね。
つまり、しっかり考えた(期待値を上げた)上での失敗ほど、
「うわ、こんなにズレてたのか!」
という大きな誤差が生まれ、
脳は「次はこうしよう!」と賢くなるわけです。
準備不足のままの挑戦は、
ただのギャンブル。
でも、「準備」をしっかりした上での失敗は、
次の成功に繋がる、最高の「データ」になるんです。
私の信念として、
「すべての成功は『準備』で8割決まる」
というのがありますが、その理由も、ここにあります。
他人の成功法則を鵜呑みにしない

そして、3つ目。
これが最も重要なのですが、
「他人の成功法則を鵜呑みにしない」ということです。

成功者のノウハウや事例は、
いわば「誰かがゴールにたどり着いた時の地図」です。
それはとても貴重で、
道に迷った時の道しるべになります。
未経験の分野で、この地図を持たずに進むのは無謀です。
しかし、大事なのは、
その地図が作られた時と今とでは、
地形も、天候も、あなたの装備も、
すべてが違うということ。
だから、その他人の地図を、
そのままなぞるだけでは、
ゴールにたどり着けないことの方が多いんですね。
やるべきことは、
まず成功者の「王道(地図)」を学ぶ。
そして、それを元に、
自分のビジネスで実際に試してみる。
そこで起こる「賢い失敗」を通じて、
「私の場合は、この川は橋がなくて渡れないな」とか、
「こっちの獣道の方が近道みたいだ」といった、
生きた情報を手に入れ、
自分だけの地図に書き換えていく。
この、仮説と検証の繰り返し……
つまり、「賢い失敗」をデザインしていくプロセスこそが、
あなただけの成功法則を創り出す、
唯一の方法なんです。
「どうすれば成功できるか?」と、
答えを探すのは終わりにして、
代わりに、こう自分に問いかけてみてください。
「次に私は、どんな“賢い失敗”を試してみようか?」と。
この問いが、
あなたを誰にも真似できない、
あなただけの成功へと導いてくれるはずです。
賢い失敗をデザインする話を、メールで
仮説と検証を繰り返して、自分だけの地図を描いていく。その続きの材料を、不定期でお送りしています。
実際の案件で起きたこと、うまくいかなかったこと、AIを使って分かったこと。ブログには書きにくい、もう少し内側の話です。
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